【本の備忘録】自由意志の向こう側 決定論をめぐる哲学史 - はじめに
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まえがき
この記事は現在読んでいる自由意志の向こう側 決定論をめぐる哲学史の備忘録のために書いています。
当著書は哲学史の自由意志論争に関わる部分を集めて整理したものになっています。
自由意志論争とは、自由意志が存在するか否かをめぐる論争です。
このテーマは以前から気になっていたため当著書を手に取りました。
本記事では当著書の内容について述べますが、基本的に要点の箇条書きになります。
内容に興味を持った方は、過程部分を知るためにも当著書を読まれることをお勧めします。
自由意志論争に対する三つの立場
- リバタリアン(哲学的リバタリアン)
- 自由意志は存在すると主張する
- ハード決定論
- 人間の意志は物理法則のみで決まっており、自由意志は存在しないと主張する
- 両立論
- 自由意志と決定論は両立可能と主張する
目的論的自然観とは
当著書の第一章~第五章では目的論的自然観という単語が度々出てきます。
目的論的自然観は、全ての自然現象は何らかの目的を原因に発生しているとする立場です。
有名な例では、アリストテレスの四原因説などがこの立場にあたります。
各章の概要
- 第一章
- 目的論的自然観が定着し、批判されるようになるまでの経過
- 第二章
- 決定論と運命論の比較
- 第三章
- 運命論をめぐる自由意志論争
- 第四章
- 新しいタイプの目的論的自然観
- 第五章
- ダーウィンの自然選択説の目的論的自然観への影響
- 第六章
- 現在の決定論
- 第七章
- 運命論の今後の展望
- 第八章
- 決定論の今後の展望