AWSアカウントを作ったら初めにやること

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はじめに

こちらのQiita記事に作業手順が詳しく書かれていました。
AWSアカウントを取得したら速攻でやっておくべき初期設定まとめ

私もこのページをもとに初期設定をしており、非常に参考になると思います。
本記事では作業前に全体感をつかめるように、作業目的と大まかな流れをまとめます。

作業目的

AWSはセキュリティを確保して安全に利用するための推奨事項を公開しています。
IAMのベストプラクティス
AWSアカウントのルートユーザー

今回の作業では、重要度が高い以下の推奨事項を満たすために作業します。

  • AWSアカウントは原則使わない
  • MFA(多要素認証)を有効にする
  • アクセスキーの生成は必要最低限にする

この他にも請求関連の設定やログの設定など、やっておくと安心できる設定が紹介されていましたので、そちらもやっていきます。

大まかな全体感

大まかな作業の流れは以下のような感じです。

  1. AWSアカウントの二段階認証設定 (必須)
  2. 新しい管理用ユーザの作成・権限設定 (必須)
  3. パスワードポリシーの設定 (推奨)
  4. 課金検知の設定 (任意)
  5. CloudTrailの有効化 (任意、課金対象)
  6. git-secretsの設定 (任意)

AWSアカウントの二段階認証設定

AWSアカウントは、メールアドレスを登録して最初に作ったアカウントのことです。
AWS上で最も強力な権限を持っているアカウントであり、使わないことを推奨されるのもこのためです。
この操作は、この強力なアカウントを乗っ取られるリスクを下げるために必ず実施した方が良いと思います。

新しい管理用ユーザの作成・権限設定

この操作では、AWSアカウントの代わりに使用する管理用ユーザを作成します。
本作業の目的である推奨事項の全てに関わる重要な操作になります。

パスワードポリシーの設定

デフォルトのパスワードポリシーでは、パスワードの条件が「6文字以上であること」のみになっています。
極端な例だと「000000」なども設定できてしまう弱いポリシーなので、この操作で変更しておいた方が良いです。

課金検知の設定

AWSを使い始める時に最も怖いのは、理解不足や不正利用による想像を超えた請求だと思います。
AWSではCloudWatchというサービスを利用すると「請求額が指定額に達すると通知する」のような設定ができます。
この操作では、請求額が一定以上になるとメールが届くように設定しています。

CloudTrailの有効化(課金対象)

この操作では、CloudTrailというAWSでの操作履歴を記録してくれるサービスの設定をしています。
こちらのCloudTrailですが、今回の操作をすると以下の二つの課金が発生すると思われるので、ご注意ください。

  • ログ保存で使用したストレージ容量
  • ログの参照・追加時のリクエスト

参考ページ:
【基礎から学ぶ】AWS CloudTrailの課金体系をまとめてみた
AWSを使い始めて2日目に無料枠限度アラームがきた話

git-secretsの設定

AWSのアクセスキーを誤ってGitに公開してしまわないための操作です。
アクセスキーを使わないのが一番ですが、やむを得ず使用する場合、この設定が最後の砦になるかもしれません。
すぐ終わる操作ですので、今はアクセスキーの使用予定がない方もとりあえずやっておいて良いと思います。

終わりに

ここまで読んでいただきありがとうございます。
この記事を読まれた方にとって少しでも役に立っていましたら嬉しいです。